世界のウイスキー市場を調査!世界で1番ウイスキーを飲んでいるのはあの国?!

ウイスキーといえば、ヨーロッパやアメリカを思い浮かべる人は多いはず。
でも実は、世界でもっともウイスキーを飲んでいる国は、ヨーロッパでもアメリカでもないんです。

今回は、世界のウイスキーマーケットについて解説します。

世界のウイスキー市場規模は?

世界のウイスキー市場規模

現在、世界中でウイスキーブーム真っ只中。
そんなウイスキーの市場規模は順調に成長しており、2020年には20兆円になると言われています。

アメリカやヨーロッパ、日本以上に、発展途上国でのマーケットがぐんぐんと拡大しています。

ウイスキーを最も消費している地域は?

ウイスキーを最も消費している地域

実は世界の半分以上のウイスキーが、アジアパシフィック地域で消費されています。

アジアパシフィック地域で約54%、アメリカ大陸では約23%、ヨーロッパも含めたその他の地域で約23%です。
これは驚く方も多いのではないでしょうか?

世界でウイスキーを消費している国トップ3

ウイスキーをもっとも飲んでいる国トップ3を発表します。

第3位

フランス
3位はフランスです。

ワインのイメージが強いフランスですが、じつはウイスキーもたくさん飲まれています。

スコッチやアイリッシュを抱えるイギリスよりも飲まれているのは意外ですよね。
スコッチの輸出先としては堂々の1位で、フレイバーの強いウイスキーが好まれています。

先日、KIRINが富士山麓をフランスでテスト販売を開始するというニュースがありましたが、ジャパニーズウイスキーの輸出先としても1位となっており、非常に大きいウイスキーのマーケットとなっています。
参考)「キリンウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50°」を9月よりフランスでテスト販売開始

第2位

アメリカ
2位はアメリカ合衆国

バーボンの産地でもあるアメリカが2位。
主にバーボンがメインですが、スコッチやアイリッシュ、カナディアンなど他の産地のウイスキーもたくさん飲まれています。

実はアメリカは、郡によってはアルコールが禁止されています。
過去にはアメリカ全土で酒の販売を禁じる禁酒法の時代もありました。
14年近く続いた後に解禁されましたが、いまだに禁じている郡もいくつかあり、ドライカウンティーと呼ばれています。

バーボンウイスキーのジャックダニエルの本社があるムーア郡はドライカウンティーで、お酒を買うことができません。
ジャックダニエルの蒸留所内だけ、特別に許可されて買うことができるのです。

そんなアメリカではありますが、世界第2位の大市場になっています。

第1位

インド
世界1位に君臨する国はインドです。

インドだけで、世界の半分近いシェアを誇る圧倒的な市場です。
日本では大人のイメージが強いウイスキーですが、インドでは若者も好んで飲んでいます。
そして若者が多く、今後の経済成長が期待されるインドのウイスキー市場は今後もますます大きくなることが予想されています。

インドは以前、大英帝国の支配下にあり、イギリスで評判の良かったビールやウイスキーが運び込まれましたが、当時の技術では船での長期移動に耐えうるお酒はビールよりもウイスキーであったという背景があります。

現在、インドに輸入されているスコッチですが、150%という高い関税がかけられています。
この関税がいつまで続くのか、そしてインド国内のウイスキー蒸留所も評価を高めつつあり、今後はインド国内のウイスキー消費事情も変わっていくかもしれません。

アジアパシフィック地域が、アメリカ地域やヨーロッパなどよりも消費量が圧倒的に多いのは、インドの存在が大きいからです。

アジアのウイスキー事情

アジアのウイスキー事情

インド以外のアジア市場は、どうでしょうか。

もちろんインド以外でもウイスキーは好まれています。
とくにウイスキー市場の成長著しいのは中国です。

成長率でいえばインドよりも中国のほうが大きく伸びています。
毎年15%以上伸びており、来年か再来年には、日本を抜いていることは確実視されています。
(※逆に、まだ抜かれていなかったことに驚く方もいるかも?)

日本は現在、アジアパシフィック地域内では5位です。
2位はタイで、日本よりも何倍もウイスキーが消費されています。

日本のウイスキー事情

日本のウイスキー事情

日本は、世界のトレンドと同様にウイスキーブームの真っただ中。
そんな日本のウイスキー市場は、2015年に前年比で16.3%の成長を見せています。
5年前と比べると、その市場は600億円以上も拡大しています(富士経済「2016年食品マーケティング便覧」)。

女性を含む新たなウィスキー愛飲者が増えており、背景にはハイボールの浸透や、NHK朝ドラ『マッサン』の影響が大きいと言われています。

国内だけでなく、輸出も好調です。
世界的なコンテストで、何度も受賞している日本のジャパニーズウイスキーは海外でも評価が高く、非常に高い値段で取引されています。
日本に旅行にきた外国人もよくウイスキーを買って帰っています。

世界のウイスキー市場まとめ

現在、絶好調のウイスキー市場。
絶好調ゆえに、ウイスキーの原酒不足にも直面しています。

ウイスキーは、商品をつくるのに非常に長い年月を費やします。
スコッチなどは10年以上かけてつくるものが多く、人の手間と時間が必要な飲みものです。
ですが、10年後のウイスキーの人気度合いを予測することは不可能に近いです。
そのため、現在のようなトレンドがきたときに、うまく原酒を用意しておくことの難易度が高いのです。

また、人気の高まりによって、偽造品や違法なウイスキーの流通も課題です。
偽物のジャパニーズウイスキーが、アメリカで出回っていることも確認されています。

偽造品の流通を取り締まり、ウイスキーの信頼性を落とさないこと、
そして、国民の所得が高まっていくインド、中国をはじめとした他の発展途上国で、どのようにマーケティングしていくかが、ウイスキー市場が今後も成長していくための鍵といえるでしょう。