今更聞けない!ウイスキーのシングルモルトとピュアモルトの違いを簡単解説!

ウイスキーは、作り方でシングルモルトウイスキーと呼ばれたり、ブレンデッドウイスキーと呼ばれたり、はたまたピュアモルトウイスキーとも呼ばれることをご存知ですか?

商品のラベルには、当たり前のように記載されている、この名称。
それぞれの違いを初心者でもわかりやすく、簡単解説していきます!

シングルモルトとは

シングルモルト白州s-HIDEOUTCLUB

1つの蒸溜所で製造され、原料には大麦麦芽だけを使っているウイスキーをシングルモルトと呼びます。
シングルは「1つの蒸溜所」を意味して、モルトは「大麦麦芽」を意味しています。

実は世の中に出回っているウイスキーの大半は、複数の蒸溜所で作られたウイスキーの原酒を混ぜて(ブレンド)作られているブレンデッドウイスキーです。
何のために混ぜるかというと、異なるウイスキーの味を混ぜることで、より複雑で味わい深いウイスキーになったり、飲みやすいウイスキーにすることができるためです。

シングルモルトウイスキーは1つの蒸溜所で作られた原酒をブレンドせずに、樽に詰めて熟成させたウイスキーなのです。

ブレンドをしないことによって、その蒸溜所の個性がそのままウイスキーに宿るため、強烈な個性を持つウイスキーとなり、飲む人を魅了するのです。

ピュアモルトとは

竹鶴21年-HIDEOUTCLUB

異なるシングルモルトの原酒を混ぜて作られたウイスキーをピュアモルトと呼びます。
シングルモルトと合わせて、モルトウイスキーとも呼ばれます。

大きなカテゴリーでは、ブレンデッドウイスキーではあるのですが、他のブレンデッドウイスキーとは違う点として、シングルモルト同士を混ぜる部分です。

ブレンデッドウイスキーの場合、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒を混ぜます。
グレーンウイスキーは、原料は大麦麦芽だけでなくトウモロコシや小麦などの穀物を使います。

ピュアモルトは、主に日本で使われている名称で、海外ではブレンデッドモルト(かつてはヴァッテッドモルト)と呼ばれています。
ピュアと付けなくても、モルトウイスキーという名前だけでも100%大麦麦芽であることは分かるのですが、ピュアと付けることで100%感が引き立つので、マーケティングの観点でピュアモルトと名付けられているとも言われています。

なお、上記で説明しているようにブレンデッドとブレンデッドモルトは意味が違いますので要注意です。

ブレンデッドとは

ブレンデッド富士山麓樽熟50-HIDEOUTCLUB

ブレンデッドは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒を混ぜたウイスキーです。
そしてモルトウイスキーとグレーンウイスキー1つずつを混ぜるわけではなく、複数の蒸溜所のウイスキーを混ぜ合わせることで出来上がっています。
1つのブレンデッドウイスキーを作るために、数十の蒸溜所が関わっていることもあります。

ブレンデッドウイスキーは、製造会社に所属しているブレンダーが、己の鼻と舌を使って作ります。

シングルモルトは土地が生み出すウイスキーと言えますが、ブレンデッドは人の手で生み出すウイスキーです。
ブレンダーはさながら魔法のように、原酒を組み合わせて、新しいウイスキーを創造していきます。

ちなみに、世界ウイスキーの流通量は、8〜9割がブレンデッドウイスキーです。
その大きな理由は、価格です。
大麦麦芽100%のモルトウイスキーと比べて、様々な穀物を原料にしたグレーンウイスキーの方がコストを安く抑えることができ、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜるブレンデッドウイスキーの方が価格も安くなるためです。

また、味についても昔は技術が近年ほど発達していなかったため
シングルモルトはまだまだ荒々しいウイスキーだったことから、ブレンドして飲みやすくしていたという背景もあります。

グレーンとは

グレーン知多-HIDEOUTCLUB

グレーンウイスキーは、大麦麦芽とトウモロコシ、小麦、大麦など様々な穀物を原料にしたウイスキーです。
グレーンウイスキーの発明により、大麦麦芽100%のモルトウイスキーよりも、コストを抑えることができるブレンデッドウイスキーが生み出され、ウイスキーを世界に流通させる大きな役割を担いました。

グレーンウイスキー単体の商品は少なく、ブレンデッドウイスキーの原料として使用されることが多いです。
2015年9月1日にサントリーが販売開始したシングルグレーンウイスキー『知多』など、ハイボール用ウイスキーとして楽しまれるようになっています。

シングルモルトとピュアモルトはどちらがおすすめ?

シングルモルト余市とピュアモルト竹鶴-HIDEOUTCLUB

シングルモルトは、1つの蒸溜所で作られているため、蒸溜所の特徴が強く出ます。

そのため、好き嫌いもはっきり分かれるようになっていきます。
もし、1つ気に入ったウイスキーを見つけることができれば、その蒸溜所の他のシリーズも飲んでみたくなり、自分のお気に入りの蒸溜所を見つけたも同然で、さらにウイスキーを好きになっていくでしょう。

ピュアモルトは、モルトウイスキーを人の手でさらに飲みやすくしたウイスキーなので、初めて飲むウイスキーとしても優れています。
特に日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)のピュアモルトは、国際的なコンテストで表彰されることが非常に多く、高いブレンド技術に裏打ちされた美味しさを提供してくれます。

日本の代表的なウイスキーをシングルモルト/ピュアモルト/ブレンデッド/グレーンに分類

シングモルトウイスキー

聞いたことのあるブランドが多いのではないでしょうか。

山崎

山崎18年-HIDEOUTCLUB

ジャパニーズウイスキーの中でもトップを誇る知名度の山崎。
蒸留所は京都にあり、国際コンテストでの受賞歴多数。

白州

白州25年-HIDEOUTCLUB

山梨県の蒸溜所で生まれる白州。
ストレートでももちろん美味しいのですが、白州ハイボールは多くの居酒屋で人気メニューの1つとなっています。

余市

余市-HIDEOUTCLUB

北海道の余市にある蒸溜所で生まれるシングモルト余市。
余市10年は終売となり、終売の発表直後には価格が高騰したことも記憶に新しいです。

宮城峡

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宮城県の蒸溜所で生産されている宮城峡。
さわやかな味わいで余市と並ぶニッカウイスキーの人気商品です。

ピュアモルトウイスキー

すこしでもウイスキーを好きなら知ってる名前があるはず?!

竹鶴

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ニッカウイスキー創業者の名前を冠した竹鶴。
余市と宮城峡の原酒を組み合わせたピュアモルト。
国際コンテストでも賞を多くとっています。

駒ヶ岳

駒ヶ岳-HIDEOUTCLUB

本坊酒造が生産している人気ウイスキー駒ヶ岳。
本坊酒造は信州マルス蒸溜所や鹿児島の津貫蒸溜所などを運営しています。



北杜

北杜-HIDEOUTCLUB

サントリーが販売しているピュアモルトウイスキー北杜。
白州蒸溜所のある町が合併により北杜市になったことを記念して作られたウイスキー。

ブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーも流通量が多く知名度の高いウイスキーは多いですね。

響-HIDEOUTCLUB

サントリーの響も多くの国際コンテストで受賞をしています。
ファンもたくさんおり、ウイスキーは響しか飲まないという人も見かけるほど。

富士山麓 樽熟50

富士山麓樽熟50-HIDEOUTCLUB

KIRINの富士御殿場蒸溜所で作られているブレンデッドウイスキー。
フランスへの輸出を強化することが、ニュースになりました。

岩井トラディション

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本坊酒造の主力商品の1つ、岩井。
ニッカ創業者の竹鶴政孝氏のかつての上司であり、マルスの生みの親「岩井喜一郎」氏の名字を冠したウイスキーです。

サントリー角瓶

角瓶-HIDEOUTCLUB

日本国内では最も売れているウイスキーであるサントリー角瓶。
おそらくほとんどの日本人が目にしたことのあるウイスキーです。
居酒屋のハイボールも角ハイボールが多いですね。

グレーンウイスキー

グレーンウイスキーを知ってたら、けっこう通な人です。
知多はプロモーション頑張っていることもあり、知ってる人は多いかもしれません。

ニッカ カフェグレーン

ニッカカフェグレーン-HIDEOUTCLUB

世界でも稀少なカフェ式連続式蒸溜機でつくられたニッカのグレーンウイスキー。
ストレートでも楽しめる味わい深い仕上がりとなっています。

知多

知多-HIDEOUTCLUB

2015年9月に発売されたサントリーのグレーンウイスキー。
特にハイボールで飲むとポテンシャルが引き出されるウイスキーです。

正直、どれも美味しいウイスキーばかり。
価格が高騰しがちなジャパニーズウイスキーなので、早めに飲んでみてください。