こんにちは。HIDEOUT CLUBのスタッフ、桜井です。
先月に行われたシーバスリーガルのコンペティション「ザ・シーバス マスターズ」と「シーバス ミズナラ マスターズ」に観覧者として参加してきたので、レポートします。
コンペティションとは?
コンペティション(=競技大会)とはその名の通り全国、全世界のバーテンダーがバーテンダー技術を競う競技会です。
大会は年間を通して数多く開催されており、主に協会主催のものとメーカー主催の大会に別れます。
大会毎に多種多様な課題が課され、書類選考の後にプレゼンを行うファイナルが行われるのが一般的です。
課題は今回のシーバスマスターズのようにメーカー主催の場合は主催会社の代表ブランドを使用したカクテルが課題となります。
国内コンペティションの例
主催:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
THE CHIVAS MASTERS / ザ・シーバス ミズナラ マスターズ
ハバナクラブ カクテルコンテスト
主催:キリン・ディアジオ株式会社
ワールドクラス日本大会
主催:バカルディ ジャパン株式会社
BACARDI LEGACY COCKTAIL COMPETITION JAPAN
主催:PBO
全国バーテンターズ・コンペティション
主催:N.B.A.
全国バーテンダー技能競技大会
最近はインターネット配信を行う大会もありますので、興味がある方はまずは生中継をチェックしてみるのがおすすめです。
ちなみに、シーバス マスターズはFaceBookに動画が投稿されており、見ることができます。
ザ・シーバス マスターズ 2018 ショート ver. ノーカット ver.
シーバス ミズナラ マスターズ 2018 ショート ver. ノーカット ver.
シーバス マスターズ/シーバス ミズナラ ファイナル観戦
ファイナルの前に
今回であればテーマは「コミュニティー」。
参加者それぞれの自身のコミュニティで特に影響を受けた人物にインスパイアされたカクテルをレシピや写真と共に応募します。
応募作品は”コミュニティー”というテーマに基づいたストーリー性、創造性、ネーミング、外観で審査され、
決勝に進めるファイナリスト5名が選出されます。

実際のエントリーシート
ファイナル当日の様子
ファイナリストによるパフォーマンス
一次選考が終わると次は実技を伴う最終選考です。
実際にカクテルをその場で作り審査員に振る舞います。
各自持ち時間内でカクテルを造りながら作品意図をパフォーマンスで表現します。


最終選考の審査基準はテイスト、スキル、全体イメージ、プレゼンテーションと、シーバスリーガルのブラザーフッドの精神。
パフォーマンスでテーマを自分はどのように解釈したのか、使用したお酒のバックグラウンドを理解しているか、そのうえでなぜこのカクテルのレシピにしたのかなどを審査員に伝えます。
言語は特に決まっておらず、日本語・英語どちらでもOK。大会毎に使い分ける方もいらっしゃいます。
休憩
決勝大会は長時間実施されることが多いため、間に休憩時間があります。休憩時間には会場限定のカクテルが振る舞われます。来場者同士カクテルを飲みながらの歓談もコンペの楽しみのひとつです。




結果発表
最後に結果発表が行われ大会は終了します。

ザ・シーバスマスターズ 日本代表 和田氏/ シーバスミズナラマスターズ 優勝 本庄氏
アフターパーティ
大会後にアフターパーティを開く大会も多くあります。
今回も会場であるTRUNK(HOTEL)でアフターパーティが開かれました。






ファイナリスト
最後にザ・シーバス マスターズファイナリストの方々パフォーマンスについてご紹介します。
山本 奈衣斗氏

主な材料
シーバスリーガル18年
自家製コーヒーリキュール
オートミール
スパイスオレンジジュース
ヘザーハニー
山本さんにとってのコミュニティー = 自分を支えてくれる家族
自分が今ここまでこれたのは周囲のサポートが会ったからでありとくにずっと支えてくれたdear wifeのおかげという、温かい感情が伝わるプレゼンでした。
三和 隆介氏

主な材料
シーバスリーガル18年
アールグレイアップルビネガー
マラスキーノリキュール
卵白
オレンジビターズ
美輪さんにとってのコミュニティー=恩師野口伊織氏
“吉祥寺を「町」から「街」へ変えた”といった表現、題材のジャズと文学のまち吉祥寺、
全体的に洒落てる感満載のプレゼンでした。
福田 叡氏

主な材料
シーバスリーガル18年
ジャスミン茶
スウィッチェル
黒酢
福田さんにとってのコミュニティー=医食同源の思いを伝えてくれた両親
ご両親が同業というのも納得の一挙一動からおもてなしの精神が伝わってくる思いやりのあるレシピと、
所作が美しいプレゼンでした。
和田 健太郎氏

主な材料
シーバスリーガル18年
カシューナッツリキュール
ベルガモット
オレンジビターズ
みりん
和田さんにとってのコミュニティー=かつて所属していたロックバンド
開始5秒前に「英語でやりますか?」「英語のほうがいいですか?英語でいきましょう。」と審査員の方と話す和田さん。”well,Good Afternoon everyone!
My name is Kentaro Wada from THE RITZ CARLTON TOKYO THE BAR …”そしてすらすらと英語でパフォーマンスをはじめました。
なんでも、パフォーマンス自体は10パターンくらいそれぞれ日英どちらでも用意しており、
本番はどのパターンも飽きてしまったので、いいとこ取りをした11パターン目で勝負したとのことでした(@_@)
できる人は準備が違うんだなと感心させられるすばらしいプレゼンでした。
佐藤 麻美氏

主な材料
シーバスリーガル18年
アップルシロップ
ウォールナッツペースト
佐藤さんにとってのコミュニティー=故郷秋田にいる家族
ファイナリスト唯一の女性でリンゴ農家のご両親への感謝の気持ちが表れているチャーミングなプレゼンでした。
ちなみに試飲したカクテルで一番好みのカクテルは彼女の作品でした。
今回、様々なカクテルを賞味する機会を得ましたが、どれも非常に美味しく、参加されているバーテンダーの皆さんのお店にも飲みに行きたいな、と思いました。
自分でもかんたんなカクテル作りにチャレンジもしてみたいですね!
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