スコッチウイスキー「ダルモア59年」香港のオークションで1250万円で落札。

今月2日に香港で行われたオークションで「ダルモア59年 1951 エオス」が落札予想価格の3倍以上となる約1250万円で落札され、「ダルモア58年 1951 セレーネ」も予想価格の約3倍にあたる約916万円で落札されました。

「ダルモア59年 1951 エオス」は2010年に20本のみ出たシングルカスクウイスキーで、販売当時の価格は約165万円でした。

また、他にも「マッカラン ミレニアムデキャンタ」が約584万円、「ラフロイグ40年」が約125万円で落札。
日本のジャパニーズウイスキーの最高落札額は「山崎1984」の約92万円でした。

ウイスキーオークションとは

ウイスキーは1つの樽から数百本単位でしかボトルが作れません。
一般的に流通しているオフィシャルスタンダード品は、複数の樽のウイスキーを混ぜ合わせて味の均一化を図りますが、あえて混ぜずに数百本限定のボトルを作られることも多いです。
その場合、世界でその味で飲めるのは当然ながら、その数百本ということになり希少性が高まります。
また、ウイスキーはボトルの保存がワインなどに比べて簡易かつ長期保存がきくこともあり、長い熟成年度のウイスキーが存在します。
そしてウイスキーの熟成は樽で行うため、長い年月がたてばたつほど、中のウイスキーが蒸発(※)してしまい、樽から出すときは最初に入れてたウイスキーよりも少ないウイスキーになってしまうのです。
※樽の中で蒸発することをエンジェルズシェアと呼びます。天使の分け前という素敵な名称ですよね。

もともと希少なボトルが長い熟成を経ることで、さらに希少になっていく。
そしてそんな希少なウイスキーをコレクター達が買い求める場、それがウイスキーオークションです。

もちろん、長い熟成を経たから人気になる訳でなく、もともと人気のブランドであったり評判の良いウイスキーが高額になっていきます。
スコッチウイスキーの「ザ・マッカラン」や「アードベッグ」、「ボウモア」など、著名なウイスキーブランドがオークションでも人気のウイスキーです。

ただ、日本のウイスキーも人気で、2017年にすでに閉鎖されている日本の軽井沢蒸溜所のウイスキーブランド「軽井沢」が非常に高額で落札されています。

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どんなところでやっているの?

では、ウイスキーオークションはどこでやっているのでしょうか?
今回のダルモアが落札されたのは香港のオークション「Bonhams」。
2017年に軽井沢が落札されたのは英国のオークション「WHISKY AUCTIONEER」でした。

日本ではどうかというと、一般的には「ヤフオク」や「メルカリ」などの中古売買マーケットで売買されていることが多いので、ウイスキーオークションとはちょっと違うかも知れませんね。
ちなみに、日本の中古売買サイトで購入したウイスキーの中身が詰め替えられて、販売されている詐欺ボトルも流通していたりもするので、もし購入する場合は注意が必要です。

ウイスキーオークションってどうなの?


本来、飲むために造られているウイスキーを、転売のために購入したり、投資したりすることには賛否両論あります。
多くのウイスキー愛好家たちの基本的なスタンスとしては、転売目的のための購入はNGとしている人が多いと言えるでしょう。
限定ボトルが販売されるウイスキーイベントでも運営者側が、転売NGと事前通達することも増えてきました。
それでもなかなか、転売が減らないのは悲しいことです。

一方で、親族などが保有していたウイスキーの引き取り手を探すためや保管場所に困って、そういった中古売買マーケットが活用されること等は悪いこととは言えませんし、純粋に飲みたい人とのマッチングができることは素晴らしいことでもあります。

非常に難しい答えの出ない議論にもなりますが、この世の中で中古売買マーケットがなくなることはありえないとも思いますので、うまくみんなが幸せになれる仕組みが出来上がることを筆者も願っています。