【スコッチモルトウイスキー入門】スコットランドに広がる6つの地域ごとにシングルモルトの特徴を知ろう。

世界5大ウイスキーのひとつとされているスコッチ。スコットランド地域で製造され、大麦麦芽のみを原料としたスコッチモルトウイスキーは、産地ごとに違う魅力を持ち合わせています。それぞれの風土や気候などが溶け込んだ味わいを楽しめるでしょう。今回は、6つの生産地ごとにシングルモルトの特徴をご紹介します。

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多種多様。バラエティに富んだハイランド

By Pjt56, CC BY-SA 4.0

ハイランドモルトとは、スコットランドの北に位置するハイランド地方で生産されているシングルモルトのことです。ハイランド地方は、面積が広いので、主に東西南北4つの地域に分類されます。北ハイランドは、ネス湖など観光名所が多くある地域で、この地域で作られるモルトはなめらかでしっかりとした風味が特徴です。バランスがよくこの地域を代表する「グレンモーレンジィ」は、シングルモルトの定番として知られています。豊かな自然に囲まれている南ハイランドのモルトは、フルーティーな味わいで軽めのボディのものが多いようです。口当たりのよさとナッツのような甘みが特徴の「エドラダワー」などがあります。東ハイランドのモルトは、海沿いに集中している蒸留所で作られているものが多く、なめらかな甘さと上品な味わいが特徴です。ベン・ネヴィス山から流れ込む澄んだ水質を活かした西ハイランドのモルトは、爽やかでライトな風味。「オーバン」などが代表的なものとして挙げられます。このようにハイランドモルトは、豊かな自然の中に多く点在する蒸留所ごとに、さまざまな味わいを持っているのが特徴でしょう。

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世界一のウイスキー生産地・スペイサイド

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ハイランド地方の東部に流れる、全長170kmのスペイ川周辺に点在する蒸留所で作られているのが、スペイサイドモルトです。この地域は、スコットランド最大のウイスキー生産エリアとしても知られ、バランスのとれた名酒が揃っています。口当たりもマイルドなものが多いので、初心者の人であっても飲みやすいでしょう。シングルモルトとして名の高い「マッカラン」は、華やかで濃厚な香りと上品な口当たり。他にもフルーティーな味わいを堪能できる「グレンフィディック」、鼻に抜ける柑橘系の香りが特徴の「グレンリベット」など代表的なモルトが揃っています。

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スコッチウイスキーの聖地・アイラ

スコットランドの西には大小さまざまな島があり、総称してヘブリディーズ諸島と呼ばれています。そのヘブリディーズ諸島の南端に位置しているのがアイラ島です。アイラモルトとは、アイラ島にある蒸留所で生産されるシングルモルトのことを指します。海辺に集中している蒸留所で生産されるアイラモルトは、潮風を受けたことにより出されるヨード臭やスモーキーさが特徴です。口の中に広がるアイラモルト独特の味わいは慣れてくるとクセになる味わいでしょう。代表的なシングルモルトは、「ボウモア」と「ラフロイグ」があります。「ボウモア」は海辺の塩っぽさとフルーティーさ、「ラフロイグ」はバーボン樽で作る甘みを感じることができるでしょう。

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個性豊かな島々から連なるアイランズ

By Bert Kaufmann from Roermond, Netherlands – Portree, CC BY 2.0

島(アイランド)の集合体を表すアイランズ。オークニー諸島とスカイ島、ジュラ島、マル島、アラン島にある蒸留所で作られているシングルモルトのことをまとめて、アイランズモルトと言います。それぞれ個性あるウイスキーを製造しており、海に囲まれた島ならではの、塩っぽさを感じるものや、ピート香やスパイシーさを味わえるものまでさまざまです。代表的なものは、オークニー諸島で作られ、蒸留所の名前が付いた「ハイランドパーク」。とくに「ハイランドパーク12年」はコスパもよく、甘い香りとスモーキーさが魅力的で、初心者から通の人まで楽しめる味わいです。他にも、フルーティーさが特徴で飲みごたえもある「スキャパ」や、スカイ島の蒸留所で生産され、潮の香りとスパイシーさが魅力の「タリスカー」など名高い銘酒が揃っています。

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栄光と衰退、そして復活を期すキャンベルタウン

By Gary Sutherland, CC BY-SA 2.0

スコットランド南西に位置するキンタイア半島の先端にある都市が、キャンベルタウンです。この地域では、かつて30以上もの蒸留所が存在し、ウイスキー産業の栄光時代を築き上げました。その後、原料の枯渇や社会的要因などもあり衰退。残る2つの蒸留所で作られるシングルモルトのことを、キャンベルタウンモルトと言います。特徴は、海寄りの地形独特の潮の香りを含んだ塩っぽさと、気品ある力強い味わいです。また、ボディが重めのものが多く、一杯で満たされるウイスキーとも言えるでしょう。代表的なシングルモルトが、「スプリングバンク」です。全盛期を築き上げた地域で作られるシングルモルトは、伝統の味わいを守り続けています。

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伝統の製法を守り続けるローランド

http://www.fairyist.com/fairy-places/scottish-lowland-fairies/

スコットランドの南東側に位置しているのが、ローランド地方です。この地域は、グレーンウイスキーの発祥地と知られ、ウイスキー産業が盛んな地域。モルトを生産する蒸留所は全盛期に比べ減少していますが、「オーヘントッシャン」などに代表される有名なモルトを生産しています。ウイスキーは、通常2回の蒸留で生産するのがほとんどです。しかし、ローランド地方で生産されるローランドモルトは、3回蒸留することで澄んだまろやかな味わいと軽やかな口当たりを引きだしています。また、口に含むと広がる爽やかな香り、ハチミツやメープルシロップを思わせるほんのりとした甘さが魅力です。一世を風靡し、今もなおグレーンウイスキーの生産やブレンドなど盛んな地域で作られる、クオリティーの高さを堪能できるでしょう。

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まとめ

スコットランドの中でも地域によって特徴が異なるのはもちろんのこと、その地域内でも様々な特徴を持ちます。
一方で、地域ごとにざっくり分けることは可能ですが、必ずしもその地域の特徴を反映しているウイスキーばかりではないところも、シングルモルトウイスキーの面白いところですね。

ぜひ一度、ご自身で飲んでみて、どのようなウイスキーが好みかを発見してみると良さそうです。

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