【ウェルカムドリンク対応BAR訪問記 #4】ここでしか飲めないレアボトルから定番品まで1000本のストック!? バーボンファンなら絶対に行きたい八丁堀にある名店

飲み会を終えて居酒屋を出たとき。大事な接待を終えて一息つきたいとき。思索にふけりたいとき。今夜の自分時間の供となる1杯、どこで過ごそうか。
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どこにいようと飲みたい呑助にとって、これほどの強力なコンパスを使わない手はない。さっそく未知のバーを探索してみよう。

第4回「Ken’s bar 京橋本店」(八丁堀)


その店のサインの下には「MUSIC & BOURBON MUSEUM」と控えめに記されている。訪ねる前に下調べして、ここが「バーボンで有名な店」と頭に入れていた。そういえば最近バーボンを外で飲むことが少なくなった。むかしは典型的なバーボン小僧だったくせに。

今日は何を飲もうかと、いくつかの有名なバーボンの銘柄を頭に思い描きながら、地下鉄日比谷線の八丁堀駅を降りる。歩いて5分弱で到着。階段で地下1階に降りる。

カウンター中央でにこやかに常連客らしき何人かと会話を交わしている男性が、自らの名前を冠したバーの主、ケンさんこと松山ケンさんだろう。長髪を後ろに束ね、ひげをたくわえている。初対面なのに思わずファーストネームで話しかけてしまう。

ケンさん、今日はバーボンをいただきに来ました。ドリンクパスポート使わせてください。

“Ken’s bar 京橋本店”のウェルカムドリンク『バッファロートレース』は、ケンタッキーバーボンの中でもジョージ・T・スタッグやイーグル・レアなどのプレミアムバーボンを世に送り出している蒸留所だ。「水牛の通り道」というワイルドな名のウイスキーだが、バーボン=オン・ザ・ロックという飲み方が条件反射的に身についていて、いただくや否やスルスルーッと飲みきってしまいそうに。はっ、こんなペースではいかん。カウンターに幾重にも並べられたバーボンのボトル越しに、ケンさんと向き合う。

「新宿歌舞伎町を経て、13年前にゴールデン街に店を出したのが最初です。バーボンだけでなくカクテルやモルトもやってたんですけど、お酒が収まりきれなくなって。」

2016年7月にオープンしたここ2号店を京橋本店として、音楽とお酒両方とも本格的に楽しめるバーを根づかせてきた。

米国にはほぼ毎年足を運んでいるというケンさん。ケンタッキーで蒸留所を視察し、ニューヨークなどに足を延ばしてBAR巡りする。

「向こうでは音楽とBARは一体なんですよね。どちらも欠かせず、どちらも疎かにしない。日本ではそんな店を見たことなかった」

ならば自分がこの文化を東京で再現しよう。その思いがここでしか味わうことのできない銘柄含む350種類ものバーボンのストックや(店の看板にそう書かれているが、これは少なく見積もっての数字。800~1000本あるらしい?)、金曜日ごとにジャズやボサノバのライブを開催していることに表れている。しかもミュージックチャージなしという(ミュージシャンによってかかる場合もあり)。まさに心意気だ。

ケンさんヒストリーの一端に触れるうちに、バッファロートレースが尽きてしまった。スコッチならまだしもバーボンとなると、どうやってコースを選んだらいいか思いつかない。主体性を放棄し、ケンさんを頼っちゃおう。

次、何を飲んだらいいですかね?

「そうだなぁ」と小首を傾げて、バックバーからケンさんが取り出したのは『オールド・ウェラー アンティーク107』。

これは飲んだことがない。それどころか初めて聞く名のウイスキーだ。こちらもバッファロートレース蒸留所のバーボンだそう。

バーボンは主原料のコーンと副原料のライ麦で原料の90%を占めていると聞いたことがあるけど、この『オールド・ウェラー』はライ麦の代わりに小麦を使っているとか。そうだ、たまに飲む『メーカーズマーク』も小麦レシピだったっけ。

それにしても、この濃い赤み。バーボンがレッドリカーと呼ばれる所以を感じつつ、マラスキーノチェリーの上にさらにジャムを塗ったような甘みを、かみしめるように味わう。ケンさん、食後に味わうには最高ですね。

バーボンをこんなにゆっくり飲んだのは初めてかもしれない。これからは日常でバーボンをストレートで飲もうかな。
わが意を得たりといった表情で、ケンさんがバーボンについてレクチャーしてくれる。そしてこう続けた。

「ハズさない飲み方をアテンドするのがバーテンダーの仕事。なぜ造り手がハイプルーフ、ノンチルの樽出し原酒をリリースしているのか。その思いを知っている我々だから、お客さんに最良の飲み方を提案できるんですよね」

一品料理やちょっとしたつまみなどのフードメニューに、ローストビーフやポークチョップ、ハーブチキングリル、ビーフジャーキーといった脂っぽい肉系が並ぶのも、バーボンに合うようにした配慮だ。微に入り細を穿つとは、こういうことを言うのではないか。

危ない危ない、今日スシ食ってたかもしれないです。

「そのあとでバーボンを飲むのは勧められないなぁ」と笑いながら応じてくれるケンさん。

ここまで来たら3杯目もおまかせ。ブラントンのカスクストレングスにするつもりだったけど、変えますねと出してくれたのが、『ジョージ・T・スタッグJR』。

ひとくち、ふたくち……。あまりにもリッチな味わいに、カウンターで前傾姿勢がどんどんだらしなくなる。

同じ蒸留所で違う銘柄のバーボンウイスキーを3杯、きれいに決まったと満足する。それも普通はお目にかかれないものばかり。毎年秋に開催されているウイスキーフェスティバルで、バーボンブースを任されているほどの達人にかかれば、こんな提案は造作もないことなのだろう。

普段はケンさんの奥さんもカウンターに立っているそうだが、今日はインフルエンザでダウンしてしまったらしい。次回はご夫婦からバーボン指南されちゃうかもしれないな、いや週末にライブ見に来ようかな。頭をぐるぐるさせながら店を出た。

通りのここだけ明かりが灯っているさまを振り返って余韻に浸りながら、すぐにでもこの非日常に引き返したい衝動に駆られた。

本日の飲んだお酒

バッファロートレース(ウェルカムドリンク)
オールド・ウェラー アンティーク107
ジョージ・T・スタッグJR
計2,920円

本日のお店

Ken’s bar 京橋本店(ケンズバー キョウバシホンテン)
東京都中央区八丁堀3-11-12 Floor and Walls Hacchobori B1
TEL:03-6869-7887
営業時間:18:00~2:00(LO.1:30) 土・祭日 18:00~0:00
定休日:日曜日(ライブ開催時は営業)



ウェルカムドリンクとは?

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詳しい説明は以下の記事から。
対応BAR100店突破!HIDEOUT CLUBプレミアム会員限定ドリンクパスポートの使い方をご紹介!
 https://mg.hideoutclub.jp/2515

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