【BAR訪問記 #2】BAR CAPERDONICH(バー キャパドニック)- 新橋のもう1軒!の需要に応えつつ、モルト通も満足させる 呑助を魅了する異空間

飲み会を終えて居酒屋を出たとき。大事な接待を終えて一息つきたいとき。思索にふけりたいとき。今夜の自分時間の供となる1杯、どこで過ごそうか。
止まり木となる場所に迷ったとき、HIDEOUT CLUBアプリが道標になる。アプリを起動させれば自分のいる周辺のバーがすぐに検索できるのだ。プレミアム会員になると毎日1杯無料のウェルカムサービスを受けることも可能だ。

どこにいようと飲みたい呑助にとって、これほどの強力なコンパスを使わない手はない。さっそく未知のバーを探索してみよう。

第2回「BAR CAPERDONICH」(新橋)

新橋駅を降りてSL広場から新橋仲通りへ5分ほど歩き、そこからさらに奥に入った路地のビルの4階に、そのバーはある。「BAR CAPERDONICH」。ドアの看板の綴りを確かめるまでもなく、エレベーターを降りれば階段の踊り場に空になったボトルがずらり。ここが目的の場所だとすぐにわかる。

ウイスキー好きのHIDEOUT CLUBユーザーは、このバーのウェルカムサービスにニヤリとなるはず。シーバスリーガル、ジョニーウォーカーオールドボトル、ザ・グレンリヴェット18年、グレンファークラス18年の4種類のいずれかを選べるからだ。ブレンデッドかシングルモルトか、迷いながら選ぶ過程もまた良きかな。

ジョニーウォーカーブラック、おなじみ“ジョニ黒”は自宅の晩酌の定番だけど、オールドボトルとなると、バーであってもそうそうお目にかかれない。ほかのウイスキーも捨てがたかったけど、最初の1杯はいかにもなこのオールドボトルを指名した。

「“ヒネ香”ってわかりますかね。古酒特有のくせがあって評価しがたいんですよね。ですので、ちょっとお安く、うちではウェルカムとしても使わせていただいています」

いたずらっぽく教えてくれたのは、マスターの原子内昌樹さん(33歳)。「CAPERDONICH」=キャパドニックという店名は、大好きなウイスキーの名前から付けた。シーバスリーガルの原酒として使われていたが、蒸留所自体は2003年に閉鎖されている。

「キャパドニックはゲール語で『秘密の井戸』を、ウイスキーは『命の水』を意味しているんです。“秘密の井戸からわき出る命の水”を提供したいなと……」

独立して3年半。客は新橋界隈の勤め人が多く、そのうち8割が男性客、さらにその半分がウイスキー目当てとか。キャパドニックという店名に期待されるお客様もいらっしゃいますから、と原子内さん。控えめだが誇らしげで、どこかうれしそうだ。

チューリップグラスをくるくるさせるぼくに
「いかがです?」と原子内さん。

ー あ、これがヒネた感じってやつですか。うーん、言われてみればダンボールっぽいような、なんかもっさりしてる。でも嫌いじゃないですよ

グラスを傾けると、あれれ、もう空いちゃった。

せっかくだから、2杯目はお店にゆかりのあるウイスキーをいただこうかな。といっても長期熟成の年代物は、お値段的にちょっと……。

そんな小心者なぼくに対して、これはどうでしょうと原子内さんが出してくれたのはベリー・ブロス&ラッド社(BBR)の”キャパドニック20年”。

ぼくがムフフと楽しんでいる間に、ひとり飲んでいたビジネスパーソンが勘定を済ませ、入れ替わるように入ってきた男性2人・女性2人の4人組が奥に通される。ここは4人が座れるテーブル席も2つあるから、連れ立って飲む場合も使い勝手がいい。2軒目と思しきそのグループも静かに歓談を楽しんでいて、その様子を目の端でとらえながら、新橋という落ち着いた土地柄を再認識する。

この20年のキャパドニックはスィートで飲みやすく、2杯目でついついスピードアップしてしまう。少しアクセルを緩めなくては。

原子内さんが好みを聞いてくれる。この流れで、バーボン樽のさらっとした甘さのやつで締めたいな。

そこで原子内さんが勧めてくれたのは「今かなり熱いです」というドイツのボトラーズ、イー・スピリッツ社の「リキッド・トレジャーズ フェアリーテイルズ」。中身はグレングラントの20年物。キャパドニックは1898年の創業当初、閉鎖を経て再開した1965年当時はグレングラントの姉妹蒸留所でもあったのだ。

店名つながりでウイスキーのストーリーをたどることになるとは。この味わい方は初めてだ。こういう発見があるからバー飲みって止められない。何よりおいしいければOK、結局は他愛ないこんな言葉しか浮かばない。

「これは開けてから少し経つので、だいぶ欠点がなくなってきたと思いますね」と原子内さん。

ー え、マスター。やっぱりウイスキーもワインみたいに最初は空気に触れさせたほうがいいんですか?

原子内さんは時間ができれば仕入れたウイスキーのテイスティングに余念がない。その過程で、客に出すには時期尚早という物にもたびたび遭遇するそうだ。

そんなときは、とそっと見せてくれたのがトニックウォーターの250ml瓶。

「開栓してこれに詰め替えちゃいます。封を開けてから2年半経ったものでも、まだ出していないボトルもあります」

こうすることでサルファリ(硫黄臭的)な要素が和らいだり、カスクストレングスなら前面に出ていた粗暴さが抑えられ、ウイスキー本来の個性が引き出されたりというわけだ。

こんなウイスキー談義に花を咲かせていると、

「終電、大丈夫ですか?」という時刻。

一人で来てもよし、仲間で来てもよし、もちろんデート使いもOK。銀座と赤坂に挟まれたサラリーマンの聖地・新橋は、なぜかしっぽり飲めるバーが目立たない。街の喧騒をよそに、浮き世離れしたバーを知っているか、いないか。この差は大きく出そうだ。

本日の飲んだお酒


ジョニーウォーカー オールドボトル(ウェルカムドリンク)
ベリー・ブロス&ラッド(BBR)キャパドニック20年
イー・スピリッツ リキッド・トレジャーズ フェアリーテイルズ
計3,400円

本日のお店

BAR CAPERDONICH(バーキャパドニック)
東京都港区新橋2-11-8 小倉ビル4F [地図]
TEL:03-3504-0677
営業時間:月~金 18:00~2:00 土日 18:00~0:00 不定休



ウェルカムドリンクとは?

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詳しい説明は以下の記事から。
対応BAR100店突破!HIDEOUT CLUBプレミアム会員限定ドリンクパスポートの使い方をご紹介!
 https://mg.hideoutclub.jp/2515

これまでの訪問記

【BAR訪問記 #1】Bar Virgo(バーヴァーゴ)- 赤坂にいるスコットランド通のマスターがいざなう ウイスキーの奥深い世界