スマートフォンで自分の飲んだウイスキーの情報を管理、共有できるアプリ、HIDEOUT CLUB。
今回は、HIDEOUT CLUBアプリの中で2017年2月に最も投稿の多かったウイスキーブランドTOP10を紹介していく。
HIDEOUTCLUBの中で投稿の多かったウイスキーブランドを紹介
先月のHIDEOUTCLUBアプリの中で、最も投稿の多かったウイスキーは何だったのだろうか。
先ずは10位から見ていこう。
10位 グレンモーレンジィ
昨年6月のランキングから久々にランクインしたのが、グレンモーレンジィ。華やかで甘さもあり、初心者でも飲みやすいスタンダードな面を持つ同蒸溜所は、追加熟成のパイオニアとしても知られており、本数限定のオフィシャルでも色々なリリースがある。
画像は今年2017年2月に発売されたグレンモーレンジィ バカルタ。プライベート・コレクションと呼ばれる、オフィシャルの限定ボトル。バーボン樽での熟成の後、甘口のマディラワインの樽で熟成させたモルト。オリジナルのような柑橘や石鹸の香味、そしてクリーミーな舌触りがありながら、焦がし砂糖のような、香ばしい甘さが存在する一本。
9位 バランタイン
グレンモーレンジィと同様に久々にランクインを果たした、バランタイン。
魔法の7柱と呼ばれる7つのキーモルト、スキャパ・プルトニー・バルブレア・グレンカダム・グレンバーギ・ミルトンダフ・アードベッグが配合されていることが特徴。これらのキーモルトに注目した、エディションシリーズも存在する。
画像はバランタインの17年。モルティでクリーミーな甘さの中に、上記のキーモルトたちの特徴も感じることができる、まさに万華鏡。少し氷や水にこだわって、オンザロックや少量の加水をすると、甘さが強く出る。なんやかんや、その格に浸るために、家よりもバーで飲みたい一本。
8位 カリラ
先月もランキング入りを果たしたカリラ。ドライで華やかな香りとともに、どっしりヨード香が利いているのが特徴である。
画像は、キャンベルタウンロッホとバーカリラのプライベートボトル!10年熟成のカスクストレングスで、バナナのような南国感と、バーボン樽のバニラ感。ブリニーでスモーキーなカリラの特徴が融合しており、甘美なアイラモルトである。
7位 アードベッグ
ランキング常連でファンも多いアードベッグが7位にランクイン。
オフィシャルの限定ボトルには、スーパーノヴァやダークコーヴなどユニークな名称のものが多い印象がある。
画像のアードベッグ アリゲーターもその一つで、バーボン樽のチャーリング(樽を焦がす作業)において最高に焦がした状態、アリゲーターチャーがその名の由来である。真っ黒にチャーリングされたバーボン樽で熟成した原酒が配合されているため、ナッティでダークチョコレートな味わいを持ち、アルコール度数を感じさせない飲みやすいアードベッグとなっている。
6位 グレンリベット
6位にはグレンリベットがランクイン。飲みやすく、初心者がバーでオススメされやすい一本で、シングルモルトの美味しさを判断する際に、その基準にこのモルトがある人も多いのではないだろうか。
画像はオフィシャルの15年。フィニッシュにフランスのリムザンオークを使用している、クリーミーでマンゴー感のある一本。洋ナシやリンゴの香る爽やかな12年と違って、濃い味わいがある一本。
5位 ジョニーウォーカー
5位にはランキング常連であるジョニーウォーカーがランクイン。
プレミアムなイメージを持ちながらも、価格帯が広く展開されているため、幅広い年齢層のファンが存在する。
画像はジョニーウォーカーのゴールドラベル。全体的に、ブラックラベルの良いところをさらに伸ばしたような香味で、その上飲みやすい。豊かな甘みとともに、少しの塩気を感じられるところもイイ。
4位 竹鶴
4位には日本の名門ウイスキー、竹鶴がランクイン。宮城峡や余市などのモルトをヴァッティングしたモルトウイスキーである。
画像のノンエイジは軽やかで、麦の甘い味わいがじんわりと舌にしみる。柑橘や、ウッディな感触、そしてバニラ香が感じられるその香味は、ロックやハイボールにしても満足できるものとなっている。若干アルコールの刺激こそ強いが、家飲みに一本あったら嬉しい。
3位 マッカラン
実はランキング登場2回目のマッカランが3位にランクイン。
シェリー系の正統派で、濃ゆいシェリーというより、全体のバランスが取れたシェリー系で、その端正な味わいにファンも多い。
画像はマッカランの18年。画像では蒸留年まで判別はつかないが、昨年以前のラベル変更前のものだろう。
ウッディとシェリーの調和が見事で、ウッディさがしっかり利いて来るのもこの18年から。甘いドライフルーツとチョコの風味があり、苦味がその味わいを引き締めている。
2位 ラフロイグ
常にランキング入りを果たしているラフロイグ。HIDEOUTCLUBの中ではマストなモルトだと言っても過言では無い。
クセの強さから、好き嫌いのはっきりと別れるモルトだということは言うまでも無いが、この味わいが好きになってしまった方は、どっぷりとウイスキーの世界にのめり込んでしまうのであろう。
画像は免税店限定のPXカスク。ペドロヒネメスというシェリーの中でも一番甘いものの樽でフィニッシュしたラフロイグ。入手はしやすいため、バーで見かける機会も多い。オフィシャルのラフロイグ10年を味わった後にこのボトルを飲むと、ラフロイグへの印象が変わって面白いのではないか。ヨード感とシェリーの甘さが、非常にマッチすることが分かるし、こってりした甘い味わいの虜になること請け合いである。
1位 ボウモア
さて、ラストはボウモアである。昨年9月のランキングでも、ラフロイグとワンツーフィニッシュをしたが、今回はラフロイグを抑え、堂々の1位。ボウモアもヘビーピートな部類ではあるが、ラフロイグよりはクセが無いため、こちらを支持するファンも多い。
画像は15年のダーケスト。赤みがかっていていかにもシェリーですと自己紹介しているような色味だが、意外とレーズンのようなニュアンスは感じない。どちらかといえば、チェリーや、ヘザーの風味が印象的。上記のPXカスクのようにピート香が甘さにマスクされていて、クセになる味わい。
今回は、アイラモルトのワンツーフィニッシュという結果となった。ピートが強めなアイラモルトの中でも、甘さを出したモルトが気になっている人もいるようだ。今回はランキング外ではあるが、昨年のバイセンテナリーボトルのラガブーリン25年などもこの系統のモルトだと言える。気になったら是非飲んでみてほしい。
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