初心者でも飲みやすいウイスキー フレーバードウイスキーのススメ

ウイスキーは飲み辛いというあなたに

ウイスキーに興味はあるが、そのアルコール特有の辛さや、そもそもの度数の高さが苦手だという人も多いことだろう。

ハイボールならまだいいが、ロックやストレートとなると、アルコールの香りがキツい。

そんなウイスキーにイマイチ入り込めない方でも楽しめるウイスキーがある。フレーバードウイスキーと呼ばれるものだ。

これは、ウイスキーにハチミツやリンゴ、ブラックチェリーなどのフレーバーを加えたもので、フルーティーで甘みのあるウイスキーに仕上がっている。炭酸やジュースなどで割ってもいいし、氷を入れてロックスタイルで飲むにも丁度いい。その上アルコールのキツさはフレーバーのおかげで和らいでいるため、ウイスキー特有の飲み辛さから、ある程度解放されている。(それでも度数は40度近くあるので、何か割るものを用意した方がいいだろう。)

一般的にウイスキーは、蒸留し樽で熟成した酒と、そのアルコール濃度を調節するための水、そして色付けのための着色料以外に余計なものを加えないのが主流。それに対して、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒に甘味や果汁、風味を加えたものは「リキュール」と呼ばれる。

そのため今回ご紹介するフレーバードウイスキーは「リキュール」に属し、厳密にはウイスキーとは呼べないのである。

味わってみると分かるが、ウイスキー特有の香味と、これらのフレーバーは実際に相性がいい。本来ウイスキーは、甘い香りを持ったお酒だ。だから少し、甘味やフレーバーを加えるだけで、格段に飲みやすくなるのである。

上級者の中には、これらのウイスキーリキュールでは飲みごたえがないという向きもあるが、ウイスキーの入門として、普通のリキュールとは違った、ちょっと大人びたお酒が飲みたいのなら、きっと気に入るのでは無いだろうか。

 

オススメのフレーバードウイスキー

メーカーズマークミントジュレップ

 

小麦を使ったバーボン、メーカーズマーク。大麦で作られる他のウイスキーと違って飲みやすい上に華やかな香りがあることが特徴。そこにミントフレーバーと甘さを足したのが、このメーカーズマークミントジュレップ。1Lでアルコール度数は33度。値段は4500円程度とかなり値が張るが、普通のウイスキーと同じ750mlに直してみると、3300円ほどだと考えられる。炭酸で割ってハイボールとして飲むのがスタンダード。

ちなみに、ミントジュレップとはカクテルの名前。生のミント葉と砂糖、ウイスキーを炭酸で割った爽やかなドリンクとなっている。ケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクだ。

 

ジムビーム レッドスタッグ ブラックチェリー

ジム・ビームのホワイトラベルに、ブラックチェリーを漬け込んだフレーバードウイスキー。700ml 40度で1500円ほど。

 

ブラックチェリー以外に余計な甘味料を使っていないため、自然にふんわりと感じるチェリーの甘さとバーボンウイスキーのコンビネーションが楽しめる。

オススメの飲み方は何と言っても、無糖の炭酸水で割ったハイボール。甘さが欲しい場合はサイダーで割っても美味しい。ロックで飲んだり、濃い風味のジュースで割るとチェリー感が消えてしまうので気をつけよう。度数は普通のウイスキーと変わらないため、これが飲めれば、ほぼ間違いなく普通のウイスキーであるジム・ビームの方も飲めるだろう。

シリーズとしてブラックチェリーの他に、シナモンを基調とした香辛料が入っているスパイスドシナモン、ハチミツと紅茶の風味づけがされたハニーティーのラインナップもあり、種類が豊富である。

 

アーリータイムズ ブラインドアーチャー

 


アーリータイムズにシナモンと青リンゴのフレーバーを加えたフレーバードウイスキー。700ml 33度で1800円ほど。

甘みが強いため、ロックや無糖の炭酸水などで割るのがオススメ。

居酒屋の青リンゴサワーにウイスキーの風味が混ざっているような感覚で飲める。

今回紹介した中では、度数の低さとしっかりとした甘さから一番飲みやすいものだと言える。

ちなみにブラインドアーチャーという名称は、リンゴつながりで英雄ウィリアム・テルがリンゴを射抜いた伝説から来ている。(Webではしばしば目隠しをして射抜いた、との解説があるが、文学作品のウィリアム・テルでは目隠しをしていない。)

 

 

今回は、ウイスキーに慣れ親しんでいない初心者向けに飲みやすいフレーバードウイスキーを紹介した。一本買うのに勇気がいるが、買ってしまえば、缶チューハイなどよりずっと安く家飲みが楽しめるのも魅力の一つだ。

独特の風味やアルコールの高さから敬遠されやすいウイスキーも、このような風味づけされた度数が低いものから楽しんでいくことで、徐々に飲めるようになっていく。魅力溢れるウイスキーの世界にあなたがはまってくれることを期待して筆を置きたい。