今年、世界的コンテストであるWorld Whiskies Awards (WWA)で受賞した台湾のシングルモルトウイスキー『カバラン(Kavalan)』は、10周年を祝い第2蒸溜所を稼働させました。また、初のラム樽熟成のウイスキーの販売を開始しています。
カバランとは
2006年に誕生した台湾初のウイスキー蒸溜所です。カバランは本拠地のある宜蘭県の旧名。
台湾の強烈な湿気と熱気の中で熟成され、海や山からの微風、雪山からの湧水の恩恵を受け、特徴的なクリーミーな味わいが創り出されています。これまで211以上の金賞を獲得し、40カ国で販売されています。
日本でもBARや街の酒屋などで目にする機会も増えてきており、手に入れること自体は比較的容易です。
ただし、コンテストの受賞や好調な人気を背景に、価格が上昇してきており、高級なウイスキーとなりつつあります。
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台湾ウイスキーのカバランが「Worldwide Whiskey Producer of the Year(今年の世界的ウイスキー生産者)」に選出!
カバラン第2蒸留所開所式にて
(写真説明:Kavalanの新設第2蒸留所初のウイスキーをグラスについだマスターブレンダーのイアン・チャン氏、ジム・スワン博士、T.T.リー会長、Y.T.リー最高経営責任者(CEO))
最高経営責任者のY.T.リー氏は、10年前の2006年3月11日にカバラン初の新製品が、ウイスキー貯留槽の蛇口を出てから、台湾産ウイスキーの夢が現実になったと述べました。
「2006年以前はこんなことは夢物語にすぎなかった。だが10年後に、第2蒸留所によって1000万本への生産能力倍増を祝うほどカバランの需要は増えている」とリー氏は語りました。
増産によりカバランは世界の10大ウイスキー生産者の一角を占める可能性があると言われています。
ユアン・レーシー氏ら世界のウイスキー業界指導者らは、Kavalanの10年の道程は「新たなフロンティアと新たな哲学を創造するという両方の意味でウイスキーの世界の拡大」に貢献したと述べ、「世界中のウイスキー愛好家に恩恵を与え続けるウイスキーの新たな独自のスタイルを深め、豊かにしてきた」と付け加えました。
他の特別ゲストはカバランのチーフコンサルタントのジム・スワン博士、Whisky Magazineの創設者デーミアン・ライリースミス氏、世界的な蒸留器メーカーForsythsのリチャード・フォーサイス氏と息子のリチャード・フォーサイス氏。
カバランの新しいReserve Rum Cask Single Cask Strength(リザーブ・ラムカスク・シングルカスクストレングス)はメロン、パパイヤ、クローブ、ルートジンジャーの香りがあふれ、Malt Whisky Yearbookの編集長で創設者のウイスキーマスター、イングバー・ロンド氏は「デリケートなラム、グアバ、パイナップル、アーモンドチョコレートの香りがする甘さ」と表現しています。
スピリッツエデュケーターのベルンハルト・シェーファー氏は「トロピカルフルーツの複雑な香りがし、甘い砂糖のような余韻がある」と述べています。
Whisky Magazineのライリースミス氏は「カバランは2006年に世界のウイスキー界に突然、出現し、それ以来、World Whiskies Awards(WWA)やIcons of Whiskyで毎年勝利を収めてきた」と語った。
近年のカバランの主な受賞
2015年
受賞名:World’s Best Single Malt Whisky (世界最高シングルモルトウイスキー)
受賞ボトル:カバラン・ソリスト・ヴィーニョバリック
kavalanwhisky.com
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2016年
受賞名:World’s Best Single Cask Single Malt Whisky (世界最高シングルカスク・シングルモルトウイスキー)
受賞ボトル:カバラン・ソリスト・アモンティリャード シェリー シングルカスクストレングス
worldwhiskiesawards.com
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受賞名:Worldwide Whiskey Producer of the Year(今年の世界的ウイスキー生産者)
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