あのバーボンはどこの蒸溜所?主要バーボンブランドの蒸溜所別一覧

アメリカンウイスキーの1つ、バーボン。
スコッチとは異なり、1つの蒸溜所が数多くのブランドを扱っています。

そのため、ブランド名と蒸溜所名が一致していないものが多く、事前知識なしではウイスキーボトルから蒸溜所を推測することは非常に困難です。

今回は、バーボンウイスキーの中でも代表的な蒸溜所と、その蒸溜所が現時点で保有するブランドを紹介していきます。

バーボンとは

バーボン
原料にトウモロコシを半分以上使い、アルコール度数80%以下で蒸溜、内側を焦がしたオークの新樽にアルコール度数62.5%以下で詰め、2年以上熟成させ、アルコール度数40度以上でボトルに詰められたアメリカのウイスキーです。
英語の綴りは「Whiskey」と、”e”を入れた単語がアイリッシュウイスキー同様によく使われます。

※バーボンについては、こちらの記事もご覧ください。
ウイスキー初心者のためのバーボン入門。飲んでおきたいおすすめのバーボン5選と飲み方
初心者が飲んでおきたいオススメの世界五大ウイスキー<入門編>

ジムビーム蒸溜所

ジムビーム蒸溜所jimbeam.com

バーボンの売上世界一を誇る蒸溜所。1795年に設立され、7世代に渡ってビーム一族によって運営されています。代々伝わるレシピとオリジナル酵母を使った製法でバーボンづくりを行い、法律が求める2倍の期間をかけて熟成させています。

2014年にビーム社がサントリーに160億ドル(1兆7000億円)で買収され、ビームサントリー社に名前を変更しています。

主要ブランド

・ ジムビーム (Jim Beam)
・ オールド・グランドダッド (Old Grand Dad)
・ オールドクロウ (Old Crow)
・ ブッカーズ (Booker’s)
・ ベイカーズ (Baker’s)
・ ノブクリーク (Knob Creek)
・ ベイゼル ヘイデン (Basil Hayden’s)

ヘブンヒル蒸溜所

生産量では全米で1位2位を争う蒸溜所で、200近いブランドを持っています。
1996年に蒸溜施設が落雷によって炎上。現在は買収したバーンハイム蒸溜所を立て替えて、生産をしています。
ヘブンヒル蒸溜所で生産されているバーボンの多くが、原料の78%にコーンを使用しています。
※オールドフィッツジェラルドはコーン70%

主要ブランド

・ ヘブンヒル (Heaven Hill)
・ エヴァンウィリアムズ (Evan Williams)
・ エライジャ・クレイグ (Elijah Craig)
・ ヘンリーマッケンナ (Henry McKenna)
・ ジョンハミルトン (John Hamilton)
・ オールドフィッツジェラルド (Old Fitzgerald)
・ J.W.ダント (J.W. Dant)
・ J.T.S.ブラウン (J.T.S. Brown)

ブラウンフォーマン蒸溜所

スコットランド出身の創業者が19世紀後半に創設した、自前の製樽工場を持つ蒸溜所です。
蒸溜所を運営するブラウンフォーマン社は、ジャックダニエル蒸溜所やウッドフォードリザーブ蒸溜所、スコッチのベンリアック蒸溜所、グレンドロナック蒸溜所、グレングラッサ蒸溜所なども所有する大企業です。

主要ブランド

・ アーリータイムズ (Early Times)
・ オールドフォレスター (Old Forester)

メーカーズマーク蒸溜所

メーカーズマーク蒸溜所makersmark.com

創業者がスコットランドからの移民の系譜ということから、バーボンでは珍しい「Whisky」という”e”を抜いた英語の綴りを使用しています。
手造りにこだわっており、現在も一瓶ずつ手作業で赤い封蝋を施していることも特徴です。

主要ブランド

・ メーカーズマーク (Maker’s Mark)

ウッドフォードリザーブ蒸溜所

ウッドフォードリザーブ蒸溜所en.wikipedia.org By Ken ThomasKenThomas.us(personal website of photographer), Public Domain, Link

バーボンでは珍しい銅製のポットスチルを使用しており、3回蒸溜が行われています。
手造りの少量生産が続けられている高級バーボン。競馬の祭典”ケンタッキーダービー”のオフィシャルバーボンとしても知られています。

主要ブランド

・ ウッドフォードリザーブ (Woodford Reserve)

バッファロートレース蒸溜所

バッファロートレース蒸溜所buffalotracedistillery.com

2000年以前はエンシャントエイジ蒸溜所と呼ばれていました。
少量生産の高級バーボンを数多く生産していることが特徴。蒸溜所名を冠したバーボンは2001年に販売されました。ウイスキーだけでなく、ウォッカも製造しています。

主要ブランド

・ バッファロートレース (Buffalo Trace)
・ ブラントン (Blanton’s)
・ エンシャントエイジ (Ancient Age)
・ オールドテイラー (Old Taylor)
・ オールドリップバンウィンクル (Old Rip Van Winkle)
・ ウェラー (W.L. Weller)
・ サゼラック ライ (Sazerac Rye)
・ ジョージTスタッグ (George T Stagg)

ワイルドターキー蒸溜所

創業者が野生の七面鳥狩りに行く際に、持って行ったバーボンウイスキーであったことから「ワイルドターキー」という名前になりました。
ラベルにも七面鳥のイラストが載っており、クリスマスに好んで飲む人も多いと言われています。

主要ブランド

・ ワイルドターキー (Wild Turkey)

フォアローゼズ蒸溜所

現在、キリンビールが所有している蒸溜所で、米国内では主にケンタッキー州、国外ではアジアと欧州で販売されています。
主原料のコーンは50年近く同じ農家に生産委託をしています。

主要ブランド

・ フォアローゼズ (Four Roses)

バートン蒸溜所

蒸溜所のあるバーズタウンは、かつてバーボンタウンと言われるほど蒸溜所が集中していたが、現在はバートンがバーズタウンに残る数少ない蒸溜所のひとつとなってしまっている。
熟成庫には、自社のブランデーも一緒に寝かせている。

主要ブランド

・ ケンタッキージェントルマン (Kentucky Gentleman)
・ クレメンタイン (Clementine)
・ トムムーア (Tom Moore)
・ ベリーオールドバートン (Very Old Barton)

ジャックダニエル蒸留所

ジャックダニエル蒸留所jackdaniels.com

政府公認第一号のバーボンウイスキー蒸溜所。2016年に150周年を迎えました。
1904年に世界博覧会で金賞を獲得し、世界的に注目されるようになりました。

ちなみに、バーボンウイスキーのうち、テネシー州でチャコール・メローイング製法で作られたウイスキーを「テネシーウイスキー」と呼びますが、ジャックダニエルはテネシーウイスキーです。
そのためジャックダニエルのラベルにも「Tennessee Whiskey」という文言が表示されています。

創業者ジャックの波乱に満ちた人生やジャックダニエル蒸留所に至るの詳細はこちらの記事をご参照。
『ジャックダニエル 蒸溜所創業150周年アニバーサリー』新発売!〜ジャックダニエルブランドは4年連続過去最高売上を更新中〜

主要ブランド

・ ジャックダニエル (Jack Daniel’s)
・ ジェントルマンジャック (Gentleman Jack)

ジョージディッケル蒸溜所

ジョージディッケル蒸溜所en.wikipedia.org By ProhibitOnions at the English language Wikipedia, CC BY-SA 3.0, Link

当初はカスケード蒸溜所と名乗っていましたが、創業者ジョージディッケルの死をきっかけに名前を変更。
何度か閉鎖を繰り返しましたが、2003年に再開されました。

主要ブランド

・ ジョージディッケル (George Dickel)

ウエストランド蒸溜所

ウエストランド蒸溜所westlanddistillery.com

アメリカンウイスキーでありながら、シングルモルトを造る数少ない蒸溜所です。
2016年6月から日本でも発売が開始されました。

主要ブランド

・ ウエストランド (Westland)

以上、バーボンの主な蒸溜所別の主要ブランド一覧でした。

ちなみに、ここに挙げた蒸溜所は、まだまだアメリカの蒸溜所のほんの一部です。
現在、ウイスキーブームのアメリカでは、たくさんのクラフトウイスキー蒸溜所が建設されています。
ぜひ皆さんも引き続き、ウォッチしてくださいね!

まずはウイスキーの飲み方から勉強しておきたい!という方は、こちらの記事もご覧ください。
大人なら押さえておきたい目的別のウイスキーの飲み方8種